皆さんも某ビフィズス菌飲料のCMで「善玉菌」「悪玉菌」の存在はご存じではないでしょうか。実際にはこれに「日和見菌」というものもあります。名前は知っていても、これらがなんなのかはあまり知らないのではないでしょうか。腸を活性化させ、働きを正常にする役目を持っております。人間の腸は、まったく菌がいない状態になるとうまく機能しません。この3つの菌がバランスよく住んでいないと、食物の栄養が十分に吸収されないのです。

理想の腸内環境としては、善玉菌が悪玉菌の2倍というバランスが最適と言われております。日和見菌は多い方の作用をするので、一方が過剰になってしまってもあまりよくありません。実は、善玉菌が多い状況であれば、便やおならのにおいもあまり臭くないそうですよ。腸が快調であれば、体調も維持できますし、美肌にも効果があるといわれています。どうすれば良い腸内環境が築けるかは『快腸宣言！自分に合った便秘解消法なび』にも詳しく載っていますので、普段から胃腸の調子があまり良くないと感じる人がいたら見ておくといいですよ。

便秘が慢性化すると、まず肌の状態が悪くなります。そして体臭や口臭が強くなります。また長期化すると様々な病気の原因となることがあり、注意が必要です。悩むより早めに受診するべきでしょう。日々心がけたいのは、毎日決まった時間にトイレに行くことです。また便意を感じた時にはすぐにトイレに行くべきです。我慢すると便意が鈍くなります。そしてトイレでは無理に力を入れないこと。便秘の状態ですと便が硬くなっていることがありますので、過剰に力むと痔瘻を引き起こすことになります。

ではこの辛い症状の改善法にはどのようなものがあるでしょうか。方法は二つあります。第一に食事の内容を再検討すること、第二に運動です。食事には食物繊維をたくさん取り入れるようにします。食物繊維は健康上重要な役割を果たしますが、腸の掃除屋と認識されているほどですので、便秘には効果があるのです。食事に野菜や果物、キノコ類を取り入れれば良いだけですので、季節に応じて様々な食材がありますから、サプリメントに頼る必要は全くありません。また果物以外なら摂りすぎて不都合はないので、現状よりも多く取り入れる心がけが必要です。

普段運動不足の人なら一番簡単に取り入れられるウォーキングからはじめてみましょう。多少コツがあり、脚を意識して前に降り出す、後足で地面を蹴る、を意識します。いきおい大股になって股関節が柔らかくなるはずです。こうすると腹部に働きかけ、腸の蠕動運動を促します。