アトピー性皮膚炎の原因には、食物アレルギーが隠れていることが多くあります。
食物アレルギーというと、蕁麻疹などの即時型反応が広く知られていますが、時間を経て症状が現れる遅延型タイプもあります。その中で、肌症状が悪化するアトピーとなって反応が出る場合があります。
食物アレルギーによる場合、原因の食物を除去することが一番の改善法です。
単品目の場合もありますが、多くの場合は複数品目に及び、除去による精神的負担が大きいのが実情です。

そのため、例えば大豆が原因物質である場合は、味噌・醤油から豆腐、枝豆、大豆油まで全て完全除去するのではなく、味噌や醤油は食べるなど、症状が悪化しない程度の除去を検討する必要があります。
これは患者の自己判断で行うべきではなく、アトピー治療専門医師のもとで、医師の指示に従って除去レベルを決めていくことが大切です。

また、アトピーの改善法として、皮膚を清潔に保つことが挙げられます。
一般的には1日1回の入浴が主流ですが、朝晩と1日2回入浴し、その後、処方された治療薬や保湿剤を丁寧に塗ります。汗をかいたり汚れたりした時も、シャワー等により肌表面が清潔に保たれていることが大切です。入浴しっぱなしでは肌表面の潤いが失われてしまうので、スキンケアはセットで考える必要があり、症状に応じて塗り薬を使用します。この場合のスキンケアアイテムも、担当医の指示の下で選ぶことが大切です。”